「X(Twitter)運用ガイド」は、アカウント運用のステップを7つに分け、運用目的からKPI、具体的な戦術まで体系的に学べるコンテンツです。
前回の「運用ルールを決める」に続き、今回は「運用を開始する」について解説します。
運用ルールが整ったら、いよいよ運用を開始します。初期段階では様々な投稿から始め、その後は定期的にフローを見直し、自社の目標や戦略に合わせて最適化していくことが重要です。
本記事では、投稿フローの具体的な作成方法と運用のためのチェックリストを解説していきます。
運用フローの5つのステップ
以下に、X運用を効率的に進めるための具体的なフロー例をご紹介します。これを基に、自社アカウントの特性に合わせた最適な運用フローを組み立てていきましょう。
1.投稿ネタ(1週間分)を準備する
まずは投稿のネタを探しましょう。X(Twitter)運用ガイドの「②X(Twitter)の運用方針を決める」、「④X(Twitter)運用ルールを決める」で決めた投稿内容の方針やルールに基づき、それに沿ったネタを準備します。
投稿ネタの探し方として、以下の3つが挙げられます。
- 業界ニュースやトレンド
- X(Twitter)内のトレンドタブや業界関連のメディアから、最新情報をピックアップ。
- ターゲットユーザーの関心キーワード
- SocialDogの「キーワードモニター」を活用して取得したキーワードが含まれた投稿を参考にする。
- 自社の強みやサービス内容
- 自社製品の特徴や活用事例を分かりやすく伝える投稿を作成する。
2.投稿予約に設定する
日々の投稿をSocialDogで一括管理することで、効率的な運用が可能です。
3. 投稿内容をダブルチェックする
投稿コンテンツがブランドポリシーに沿っているか確認することは非常に重要です。炎上リスクを防ぐため、必ず複数人でチェックを行いましょう。
- チームの仕事用チャンネル(例:Slack)で予約投稿内容を共有。
- フォロワーの興味を引きそうなポイントや投稿の意図を具体的に説明。
- SocialDogの「投稿予約」で最終確認。
4. メンション・アクティブサポートは毎朝対応する
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メンション通知の確認
毎朝、X(Twitter)のメンション通知を確認する。
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優先順位を設定
緊急度・影響度に応じて、対応する優先順位を決定する。
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迅速な対応
優先順に従い、即時対応またはスケジュールに沿って返信・サポートを実施する。
5. 隔週のチーム会でアカウントのパフォーマンスを報告する
アカウントの運用結果をチームで共有し、投稿方針の改善に活用できます。
- インプレッションやエンゲージメントなどの成果レポートをSocialDogで抽出。
- KPIとKGIに基づいて重要なデータを集計し、目標達成度を評価。
このフローを通じて、一貫性のある投稿によってブランド価値を高めることができます。
運用フローのチェックリスト
以下は、X(Twitter)の運用フローに関するチェックリストの例です。これをベースに、自社の運用目的やルールに合わせてカスタマイズし、定期的にチェックしましょう。
また、運用フローは定期的に見直し、自社の目標や戦略に合わせて最適化しましょう。ポイントとして、チェックリストをより実践的なものにするため、具体的な実施頻度と担当者名を明記することをお勧めします。
1. 基本運用
- ▢ SocialDogに毎営業日ログインしているか
- ▢ 投稿スケジュールが適切に設定されているか
- 最適な投稿時間を設定している
- 投稿カレンダーを定期的に確認・更新できている
- ▢ チーム内で役割分担(作成、チェック、投稿)が明確になっているか
2. 目的・コンテンツ管理
- ▢ 各投稿が目的(認知拡大、顧客とのコミュニケーション強化など)に合致しているか
- ▢ 投稿内容が自社ブランドガイドラインに準拠しているか
- ▢ 使用するハッシュタグが事前にリサーチされ、最適化されているか
- ▢ キャンペーンや特別企画のスケジュールが設定されているか
3. 分析機能の活用
- ▢ SocialDogで、以下のKPI(定量目標)を毎週または毎月追跡しているか
- インプレッション数
- エンゲージメント数(いいね、リポスト(リツイート)、リプライ)
- リンククリック数
- フォロワー数
- ▢ KPIと比較して、成果の向上を確認しているか
- ▢ KPIの変動理由を分析し、次のアクションに反映しているか
4. 投稿内容のチェック
- ▢ 事前に投稿文の誤字脱字をチェックしているか
- ▢ 添付画像や動画が最適なフォーマット(サイズ、解像度)であることを確認しているか
5. エンゲージメント管理
- ▢ メンションやリプライに迅速に対応しているか
- 対応時間の目標(例:24時間以内)を達成しているか
- ▢ DM(ダイレクトメッセージ)への対応プロセスが確立されているか
- ▢ フォローバックのポリシーに従い、適切なアカウントをフォローしているか
6. フォロワー管理
- ▢ SocialDogでフォロワー数の増減を定期的に確認しているか
- ▢ 非アクティブまたはスパムアカウントを適切に整理しているか
- ▢ ターゲット層のフォロワーを獲得するための施策(広告、コラボ)が実施されているか
7. 運用の改善・報告
- ▢ 運用結果を月次・週次でレポート化しているか
- ▢ レポートの内容がチームや経営陣と共有されているか
- ▢ 過去の運用実績を元に、改善点や新たな戦略を検討しているか
8. トレンド対応
- ▢ 最新のトレンドや話題に即した投稿を計画的に行っているか
- ▢ 急なトレンドに対して柔軟に対応するプロセスが整備されているか
まとめ
本記事で紹介したX(Twitter)運用フローの5つのステップとチェックリストを活用し、自社に最適な運用フローを確立しましょう。これにより、効率的な運用体制を整え、より良い成果を上げることができます。
SocialDogを活用することで、投稿スケジュールの管理や効果測定が簡単になり、運用フローを大幅に効率化できます。作業時間を短縮しながら、運用の精度を向上させることが可能です。
次回の「X(Twitter)運用ガイド」では、「X(Twitter)運用を開始する」の次のステップとして、「X(Twitter)の運用成果を分析する」について解説します。